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海の見えない海沿いの町 - 2016.03.11 Fri

 東日本大震災から今日でまる5年となりました。
テレビでは連日特番が組まれていて現在の復興の様子が流れます。
復興の遅れが問題になっている一方で、住民目線ではない国や自治体主導の復興が
どんどん進んですっかり様変わりしてしまう町もある。

 復興事業にはとても違和感を感じるものも多い。
大規模な商店街や商業施設を建設するなどの構想予想図を見ると、何かしらバーチャルな
まるでゲームの世界のような町に見えてしまう。
復興にはまず生活基盤を築くために食料品や生活必需品を豊富に供給できる商業施設は
必須と考えるのは間違いないが、何かが違う気がする。
その何か?というのは順番だろうと思う。
一般的に商業施設は多くの人が生活する地域があり、需要があってできる。
しかし復興事業では商業施設が優先され、生活環境を整えるから皆さん戻ってきてください、
というスタイルだ。

 しかし多くの自治体でUターン率が予測を大きく下回り街の再生計画が頓挫しているのが実態だ。
総延長400km総工費1兆円の事業である防潮堤建設。
殆どの町が十数メートルの防潮堤の下に作られている。
まるで檻の中の箱庭のような町ではないだろうか?
海が見えない町にどれだけの人が戻ってくるのだろうか?

 また、地盤を盛り土で町ごとかさ上げしている地域も多くある。
盛り土は長い年月と共に地盤沈下は必至で、地震にも弱い地盤となる。
建物が傾いたり、道路が歪んだり亀裂が入ったりすることも懸念される。
脆弱な地盤は土地としての価値も低いものだ。

 見上げるような防潮堤と高い地盤を作り上げ力づくで自然災害に立ち向かうことが
本当の復興事業なのだろうか?
私は地元に住む人間ではないから無責任な考え方にはなるが、
私なら災害に立ち向かうのではなく、災害からいかに逃げられるか?の再生を望むだろう。
海の見える自然はそのままに残し、全ての住民が短時間で確実に安全な場所に避難できる
誘導システムを考えたいと思う。
東日本大震災でも津波の到達時間は40分以上だった。
20分で全員が確実に避難できるシステムやインフラを整備すれば命だけは残る。
いずれにしても今の木造建築は数十年サイクルで建て替えなくてはならない。
数百年に一度くらいの大災害には絶えられないことはやむを得ない。
家は再生できるが命は再生できない。

 地殻変動は地球の営みで大地震は鼓動のようなもの。
人間の力で抑えられるものではない。
ふるさとといえどもそのかけらさえ見つけられない奇妙な町に変貌してしまうと、
どれだけの人の心が満たされるのだろうか?と憂う。
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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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