topimage

2017-07

848初サーキット【後編】 - 2014.04.11 Fri

 一回目の走行を終えて、気持ちも落ち着いたころタイムの確認をした。
走行中はとにかく緊張と恐怖感でラップタイムを見るのも忘れていた。
7ラップ目の2'14"20これが最速タイムだった(涙
昨年、696で初めてここに来て走った時のタイムが2'16台だった。
バイクの性能、経験値からして楽々2'10秒は切れると思っていたのに・・・
タイム云々よりも、とにかくうまく追い越されること、それ以外気持ち的に余裕がなかった。
 2本目はT社長が言ったプロレーサーのことについて、「あまり意識せず任せる」という言葉を
信じてタイムアップ目指して走ろう、と気持ちを切り替えた。

 そうそう、その前に今回のサーキットランに参加したドゥカティフリークたちを少し
紹介しておきます。
ショップのT社長は、私よりも少し若い超ベテランライダー。
アマチュアのレースでは何度も表彰台の一番高いところに立ったとか。
今回は、新型899の試走も目的だったようで、899も持ち込んだ。何を乗っても兎に角早い!
今回も、先導走行もしていただき大いに勉強になりました。

 そして今回初めてご一緒させていただくドカショップのお客様のMさん。
来年還暦だというのにすごい元気!
バイクは私と同じく、848 evo corse seですが、先に発売されたレッド&ホワイト&ブラック
のコルセカラーのバイク。私のバイクとはカラーが違うだけなのに、まるで別物みたい。
とてもかっこいい。
Mさん848
それよりなにより、このMさん。岡山国際での最速タイムは1分47秒だとか!!
還暦前で、ビギナーで、市販バイクで・・40秒台で走るなんて凄すぎる。
ただしそのタイムを出したのはこの848ではなくて、その前に乗っていたGSXR1000でのタイム。
Mさん曰く、ドゥカティに乗ればもっとタイムを縮められると思って848にしたが、
1分51秒までしか出ないので、今日はT社長に先導走行してもらうために参加したとか・・・
 私たちの年代ってそうなんですよね・・・若い頃為替が360円だったため、ドゥカティやBMは
今の値段に換算すると3倍以上違うから、単純に500~1000万くらいのバイクっていうことになる。
もう別次元、別世界の話で、羨望や憧れを完全に超越していました。
だから、国産よりも絶対に性能が良くて速い、という思い込みがありました。
 しかし、現在のスーパーバイク選手権などを見てもドゥカティは苦戦しており、国産メーカーが
圧倒的に強いのが現状・・・まして、4気筒のGSXR1000と2気筒の848じゃレギュレーションそのものが
違い、どちらが早いか?を問えばノーマルのままならGSXR1000の方が早いことは明白・・・
それでも、848ならもっと早く走れるのではないか?そう信じて848にしたというMさん。
ある意味とても素敵だ。私もそう信じて乗り続けよう!と思った。
 
 古い付き合いのW君は若い頃からバイク好きだったようだが、やはりブランクがありリターンバイカー
の一人。リターンバイクで選んだのがこのS2Rらしいけれども、それまでは中型免許しか持っていなかった
らしく、わざわざ大型を取得してバイクを買ったとか。
W君出走前
しかし、ベース車両が何なのかわからないくらいレース用にカスタムしている。
アマチュアのレースには何度も参戦して表彰台も何度もゲットしている。
W君がいなければ、私はサーキットというものを客観的な場所としてしか見ていなかっただろう。
彼の強いすすめによって、昨年初めてこの場所を走る機会を得た。
とても刺激的でありなおかつエンジン音のみの世界はある意味静寂感があり神聖な感じさえする。
そしていつのまにか私は、この場所がとても好きになってしまった。

 残る参加者はショップの従業員O君とS君。
916に乗るS君とは3回目の参加で、私に848を絶賛して勧めた張本人。
848になったのでもう絶対に追いつけない・・なんてサービストークを言ってたが、
1本目、バックストレッチで軽く私を追い越して行った(涙
メカニックも兼ねる999に乗るO君はH社長の息子さん。
昨年、一般道で事故をして暫くバイクに乗れなかった。
今回、久々のサーキットランで少し緊張気味だった。
でも、若いから直ぐに早いライダーになるんだろうな・・・と思う。

 以上5名と私の計6名だ。
私は848でのサーキットランはもちろん、スポーツ走行そのものが初めての体験。
とりあえず高速道路をメインに1000km走って初回点検を終えたばかり。
848のコーナーリング特性やブレーキ特性など全くわからない。
696との比較で1本目を走行した後の感想としては、とにかくブレーキが強烈に効くこと、
車体が簡単に倒れ込むこと。パワーがあること。
などなど予測通りなのだが、最高速は期待したほど伸びなかった。
ホームストレートでは190km/hくらい、バックストレッチでは200km/hくらい。
これは、ストレートに入る前の速度が遅いこともあるが、スプロケを2丁落としたことも
あるだろうと思った。696よりも10km/hほどしか早くないということは、
ストレートでのタイムアップはごく僅かしかないことになる。
そうしたことを考えると、乗り慣れていない初走行であれば乗り慣れている696と
タイムがさほど変わらないこともうなずける。
2本目は、とにかく走ることに集中して少しでも848の性能を引き出そう・・・そう思った。

タイヤ
 1本目走行後のリアタイヤはこんな感じで、いちようエッジまで使えた。
フロントはまだ10mmくらいは残っていた。
フロントをエッジまで使うのは、特にこのスーパーコルサではハードルが高いらしい。
ストレートエンドでフルブレーキング、フルボトムの状態から、
フルバンクすれば間違いなくフロントタイヤもエッジまでいくらしいが・・・無理だ。

 とりあえず今回の目標タイムは2分10秒を切ることだった。
昨年、メーカーのイベント走行会に参加した際、クラス分けが以下のようだった。
1分57秒以下の人 マイスタークラス
2分03秒以下の人 上級クラス
2分10秒以下の人 中級クラス
それ以上の人   初級クラス
というクラス分けだった。当然私は初級クラス。
どの走行会でも概ね上記のようなクラス分けだ。
初級クラスは台数が多いうえに、スピードがとても遅い人もいるため、逆に危険性を感じる。
せめて中級クラスで走りたい、というのが希望だった。
そのためにも2分10秒切りは目標だった。

 そして挑んだ2本目。
スターティングピットに並ぶ。後方には例のプロレーサーのバイクらしき気配が・・・
またご迷惑をおかけしますが、なにとぞお手柔らかに・・・私は祈った。

 1本目終了後、意気消沈していたためタイヤウォーマーをかける気分にもなれなく、
バイクをそのままにしていた。だから1~2周は完熟走行したいな・・・と思っていた。
2周走行したころには仲間のバイクも遠く離れていった。
3周目そろそろタイムアップを目指して走ろう・・そう思った。
ホームストレートの前半あたりでラップタイムの計測が行われる。
私は、ラップタイムが30秒間残る設定にしている。
それは高速で走るため前傾姿勢になっているホームストレートでは確認が難しく、
その後の1コーナーももっとも神経を使うコーナーなので、その後の2コーナーあたりで
ゆっくりタイム確認をするためだ。
3周目、まずまずの走りができたように思えた。
実は、後にタイムを確認したら、その周回は2'09"03だった!
その周回で目標の2分10秒を切っていたのだ。
しかしその時、タイムを確認することはできなかった。
それはなぜかというと・・・・

 朝から、トラブル続きでなんだか気が重かった。
ヘルメットを忘れたり、エンジンストールや、やっと走行できてもプロレーサーの人と
一緒に練習走行というまるで夢のような、同時に地獄のような・・・
そんなことが続いて、なにか走るのをやめろって神様が言っているんじゃないかな・・・
そんなことまで思った。
その不吉な予感は、見事命中してしまった。
それは、私にではなくて・・・

 3周目を終え4周目に入るところだった。
ホームストレートを走り1コーナーがいっきに近づく
この瞬間がとても怖い。ブレーキングをして体が前方に放り出されるようなGに耐える。
その時、1コーナー手前の左ポストに見慣れたフラッグが・・・
1コーナー前
イエローフラッグだ!
私にも意味が分かる「追い越し禁止」のイエローフラッグ・・・
緊張が全身に走る。
追い越し禁止になる理由の殆どは転倒車両によるもの・・・
わずか9台ほどしかコース上にいない・・そのうち3台(4台ではなかった)はプロライダー
可能性は、私以外の仲間5名のうちの誰か・・・・
心臓がバクバクと脈打つのが分かった。
さきほどから私の視界には誰も見えない、一人旅状態だった。
私の前を走っているのは、O君を除いた4名・・・いったい誰が??
以上の思いもすべて殆ど瞬間的なことだ。ほんの1~2秒くらいだ。
サーキットの上ではとにかく物事も、思考も超早く進むのだ。

 少し減速して1コーナーへ入る。
転倒車両は見えない・・・
そして1コーナー出口付近でグラベル内に白いバイクの影が・・・
1コーナー出口
カメラ映像では小さいためわかりませんが、肉眼でははっきり見えました。
見覚えのあるリアカウル・・・ゼッケン41番・・・・
ああぁ・・・W君だ・・・
バイクの近くで、ちょうど立ち上がっている人影(W君)が見えた。
ひとまず安心・・・
ツーリングなら、ここでバイクを止めて助けに行くところだが、ここはサーキット。
転倒以外でコース上に止まることは絶対に許されない場所。
心臓がバクバクしている・・・大丈夫なのか?・・・どれくらいのダメージなのか??
しかし、そんなことをゆっくり考えている暇もない。
イエローフラッグの意味を考えろ!
「追い越し禁止」の命令は私に対してではない、コース上全てのライダーへの命令だ。
つまり、プロライダーでさえ私を追い越せない!(大汗
一瞬、ニタッとしたのもつかの間、多分グリーンフラッグ(イエローフラッグ解除)が
出たのだろう。けたたましい爆音で私の横をすり抜ける影・・・
KAWASAKIがバイク名にninjaを使った意味がなんとなくわかる。
ほんとうに、超早いバイクは影が近づいてきて影が消えていく忍者の感覚だ。

 心配しながら、そのラップを走りまたホームストレートまで戻ってきた。
1コーナー手前ポストではまだイエローフラッグが振られていた。
まだバイクが撤去されていないのだろう・・・・
W君の姿は見えないので、たぶん大丈夫なのだろう・・・
そして、イエローフラッグ!誰も私を追い越せない・・・
それがどういう意味が?
とんでもない迷惑をかけている可能性がある・・ということ。
とにかく早く走らなければみんなに迷惑をかける。
その思いで必死に走った。
やがて緊張もほぐれリラックスして走れるようになってきた。

 8ラップ目、2'04"56というタイムが出た。
その8ラップ目の後半T社長が私の前に入って先導走行をしてくれました。
その後も先導走行を数周していただき、コンスタントに2'06~2'07くらいのタイムで走れた。
目標タイムを大きく更新して2本目30分の走行を終了してピットに戻りました。

 W君の元気そうな顔を見て一安心。
バイクはかなりのダメージのようですが、身体の方は打撲程度だったのでよかった。 
W君クラッシュ後
 なんでも、このクラッシュの前に自己ベストタイムを記録したらしい。
それで、更に記録更新・・・と思って突っ込んだ1コーナー。
ちょっと無理しすぎた・・と本人の弁。

 しかし、大事を取ってメディカルセンターへ行った。
できるならば、今後ここには来たくない・・・と強く思った。

メディカルセンター

 今回、2分4秒台というタイムは期待以上のタイムだった。
848では初のアタックだし、まだまだバイクそのものに慣れていない状態でのタイムとして、
自分でも少し驚いた。
走行会だと中級クラスにランクアップ。むしろ上級クラスに近い(^^
ゆっくり落ち着いてオンボードカメラの動画を見てみると、まだまだ甘いところや
私のレベルでもタイムが縮めそうなところをいくつも発見した。
それらが改善できたら・・・・2分切り??
2分切りは、ビギナーにとっての一つのハードルであり夢であり新しいステージの階段だ。
新しいステージ、つまりアマチュアレース参戦・・・そのための条件(私が勝手に決めている)が
2分切り!!
正直、1本目を走ったとき、もうサーキット走行なんてやめよう、と本気で思った。
私には遠すぎる世界、高すぎるハードル、もぅ若くはないし・・・やめよう・・と思った。
しかし、2本目を終えて好タイムを見て元気になり、2分切りを目指して頑張ろう!と思っている。
男って脳の構造が単純なんだろうと、改めて思った。
スポンサーサイト

● COMMENT ●

当日は、ブザマな姿をお見せしてご迷惑をお掛けしました。3〜4ヶ月後には心身とマシーン共に一新して46秒目指します(笑)空冷はライダーを育てるバイクだと思います。是非、次はモンスターで2分4秒目指して下さい。

お疲れ様でした

マシーンは取り換えることも直すこともある意味容易。とにかく無事でなにより。
またいつかモンスターで走りたいと思います。取りあえずはタイムアップはマシン頼みで・・・
PS. 写真、無断掲載スミマセン

中級

2回目はだいぶ馴れたみたいで凄いタイムアップじゃないですか~
まだまだ伸び代はありますね(^ ^)/
一気にタイムを上げようとしないでステップbyステップですよ!!!
自分もサーキットを走りたいなぁ。

ところでツナギは何を着ていらっしゃいますか?
今回の走行で膝はガリガリ摺れましたか?

是非サーキット走行を

サーキットは峠とは比べものにならないくらい楽しいし安全です。
プーマーさんも是非挑戦してみてください。
ツナギはダイネーゼです。まだバンクセンサーは無傷です(汗
今回膝擦りも目標だったのに、結構緊張してしまいすっかり忘れて意識してませんでした。
次回は必ず膝擦り達成します!


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

http://yumemio.blog.fc2.com/tb.php/284-300371ed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

あれから何日 «  | BLOG TOP |  » 848初サーキット【前編】

プロフィール

tsutsui-s

Author:tsutsui-s
広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1)
季節 (18)
プライベート (65)
震災と復興 (5)
ブログについて (8)
モノローグ (127)
バイク (63)
エッセイ (35)
仕事 (16)
趣味 (4)
妻の闘病記 (11)
政治・経済 (11)
家族 (4)
禁煙物語 (7)
入院日誌 (13)
自然災害 (1)
スポーツ (4)
カープ (5)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR