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ナースコールは一度だけ(前編)~【入院日誌】 - 2014.03.30 Sun

 私は点滴のチュウブに目が釘付けになっていた。
そのチュウブには約5cmもの空気の層がありました!
先ほど点滴が完全に終わったままの状態で暫く時間が経過していたためか、
看護師が「空気が入っているので一度外してエア抜きしますね」
と言って新しい輸液に取り換え、点滴のチュウブを針部分のコネクタから外して
輸液を出して空気抜きをしたのち、再度針部分のコネクタにねじ込んで取り付けた。
しかし、そのエア抜きが不十分だったのかもしれません、空気の層が残っているのが見えたのです。
昔からよく血管に空気を入れると死ぬっていうのを聞いたことがあります。
その空気が・・・それが徐々に私の腕に近づいてきます!
私は、これくらいの空気ならきっと大丈夫・・・そう思いながらも不安で仕方ありません。
点滴筒の中で一滴一滴落ちる輸液に押されて、少しずつ近づいてきます(汗
私はとっさにチュウブをつまんで押さえましたが、それでも止まりませんでした。
どうしよう・・・
そうだ!私は止める方法に気がつきました。
私は点滴の落ちる速度を調整するクランクのローラーを回して点滴を止めました。
空気の塊は私の右腕まであと30cmほどのところで一旦止まりました。
ふぅ・・・助かった・・・
空気は軽いから少し放置しておけば空気溜りは点滴筒まで上がっていくだろう・・
そう思っていました。
しかし、予想とは裏腹に一向に空気は上がっていきません。
私は迷いました。ナースコールで看護師を呼ぶべきかどうか?
ナースコールは緊急の時に使う、という私の中の観念がそれを邪魔します。
これくらいの空気なんでもないことかもしれません。
神経質、臆病な人、ビビリ・・・そんな言葉が頭をよぎり呼べないまま時間が過ぎます。
今まで一度もナースコールは使っていない。
一方で私の隣の患者は頻繁にナースコールを使っている。
いつも緊急じゃないし大した用事でもない。質問や疑問、苦情などなんでもナースコールをする。
私は点滴を止めている間に、スマホで『点滴 空気』と入れてネットで調べた。
同様の心配をしている人が沢山いて安心した。
多少の空気は入っても大丈夫。というのが大方の回答だった。
中には画像もあった。ほんの数ミリの小さな気泡が写っている。
フム?・・・多少っていうのはこれくらいのこと?・・・5cmって多少に入るの?
また不安がよぎる。しかしナースコールはできない・・・
どうするべきか・・・
そしてついに決断した。
先ほど看護師さんがエア抜きした様子を見ていたのでその手順通りに自分でエア抜きを
することにした。
針の付け根のコネクタを回してその先端をゴミ箱に向けて、クランクのローラーを緩めた。
先ほどのエアーの部分までが一気に輸液が押し出されたところでクランクをロックした。
よし、これでOK
こんなこと勝手にやっているところを見られたら、きっと叱られるだろうな・・・
私は子供が悪戯をしている気分だった。早く終わらさなくては・・・
がっ・・しかし!
コネクタがうまくはまらない!(大汗
外す時は回すだけで簡単に外れた。
上手くいかない理由は明白だった。
点滴は利き腕の右手・・つまり右手は一切使えない。
不器用な左手だけで小さなコネクタをねじ込まなくてはいけないが、針側を押さえることが
出来ないためにうまく入らない。液漏れしないためだろう、思った以上にネジも硬い。
やばい・・・どうしよう・・ナースコールするか?・・・
いやダメだ、どうして勝手に外したのか!?と怒られるだろうし、確か外した際には
その先端部などを消毒していたはず・・・つまり勝手に外すと細菌感染しやすい?とかで
絶対勝手に外したりしないでください、と言われるに違いない。
ということで、悪戦苦闘したすえなんとか取付した。

 はぁ~、やれやれ・・・これで大丈夫・・・
私は、気分転換と休憩のためベッドを出て談話室へ向かった。
談話室のソファに座り、雑誌を読んでいた。
そして点滴が上手くいっているか一様確認した。
点滴筒の中で約一秒ごとくらいだろうか、時を刻むように輸液が落ちている。
そこから伸びているチューブたどるように眺める・・・
その視線の先に・・
ああっ!!空気溜りがあるっ!!それも二つ
さっきよりもだいぶ短い約1.5cmくらいが少し離れて二つある。
先ほど脱着した際に手こずったからエアーが噛んだのかもしれない・・・
1.5cmって、全然問題ないよね??『多少』の部類だよね??と言い聞かすも不安になる。
そうこうしているうちにどんどんと腕に近づいてくる。
あと20cm・・・あと15cm・・・あと10cm・・・
万事休す・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、ここでクランプを回してロックする(笑。ふぅ~~、助かった・・・
さて、どうする??ナースコールするか?
おっとここは談話室、ナースコールはない(笑)。まぁ、あってもしないだろう。
さっきのように分解するか?しかし、さっきは手こずったし、ここじゃ人目が多すぎる・・・
1.5cmってきっと許容範囲、大丈夫だこれくらい・・・何度もそう言い聞かせる。

 仕事柄、給排水工事の現場によく立ち会う。たまにうまく作動せず水が送れない事や、
例えばポンプが回っても空回り状態になることがある。この場合の殆どの原因は空気だ。
配管内に空気が侵入すると送水ができなくなることが多い。
それは空気が圧力を落としてしまい、流れを止めてしまうからだ。
そうしたことを防ぐために設備配管する際にエア抜きの装置を付ける。
 人間でいえば、血管がは全身をめぐらす配管、心臓はそれを送り出すポンプ。
もしもエアーが入ると、その先へは血液が流れなくなるのではないか??
そんな不安がよぎる。
しかしネットで調べたとき、こんなことも書いてあった。
多少の空気が入っても、その空気は血液中に溶ける、もしくは肺に取り込まれると・・
多少という表現が実に曖昧で困る。
何mlとか、チューブで何mmとか具体的でな表現はどこにもない。
チューブで1.5cmなんて私たち日常生活での量という観念でいえば多少どころか極少だ。
そう考えると、注射一本分の量だって多少の部類に入るだろうが、注射一本分のエアーは
致死量だと書いてあった。
そんなこんな悩みつつも、まぁチューブの直径を考えれば、1.5cm分なんて微量だ。
臆病者だな俺は・・・なんかあってもここは病院!・・きっと大丈夫!
と、言い聞かせてクランプのローラーを少し緩めた。
エアーがゆっくりと腕に近づいてくる・・・
そして腕に到達・・・
小さくブクブクと泡を立てながら入っていくのが見えた。
そして、第2のエアーもやってきて同じく泡を立てて入っていった・・・

 その後、身体は特に何も変化はない。
大したことじゃなかったんだ。きっと・・・・神経質すぎるんだよねオレ・・・
ナースコールをすべきかどうかを迷ったのは結局この時だけだった。

 ナースコールは緊急時のみ、私の観念が結局一度も使うことなく退院となった・・・
いや?まてよ・・・
そういえば一度だけナースコールを使った・・・

【後編へ続く】







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● COMMENT ●

そうそう

空気が体内に入ったら死ぬってありましたよね。
だから注射を打つ前に液を出す!
意外と大丈夫なんですね(汗)
自分だったらナースコールしちゃうな!2


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Author:tsutsui-s
広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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