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見覚えのある廊下~【入院日誌】 - 2014.03.17 Mon

 早朝の人けのない薄暗い廊下をカラカラという音を立てながら進んでいく。
古い壁に天井、鈍い床の輝き、迷路のように入り組んだ通路、
何か見覚えのある情景・・・しかし少し違和感が・・・、
違って見えるのは目線が低いから床面がうんと近くに見えるからかもしれない。
入院_病院廊下

 そう、ちょうど2年前にも私はこの廊下を通っていた。
車椅子に乗せられた家内の横を私は歩いていた。
広島市民病院の東棟救急外来で受診し即入院を告げられ、西棟の救命救急病棟へと移動するために
車いすに乗った家内の横を、不安をめいっぱい抱えて歩いていた。
そして今日は、全く同じ場所から同じ場所へと同じ廊下を私と家内は通っていた。
違うのは、今度は私が車いすに座っているということだ。
視界に違和感を感じたのは、生まれて初めて車いすに座ってそれを誰かに押されて進んだからだろう。
 家内は不安な面持ちだったが、私は特に何も感じていなかった。
いや不謹慎かもしれないが、入院というのは初体験でどんな日々が始まるのか少し楽しみでもあった。

【1時間前 am5:50】***************************

 何か重苦しさに襲われ私は目を覚ました。
ウム?なんだこの苦しさは・・?
みぞおちあたりに鉛でも乗せられているような圧迫痛がある。押さえると更に痛い。
胃痛や腹痛は何度も経験あるからそれとわかるが、この痛さは経験がない。
痛みに変化はなく継続的な痛み。どんな体勢になっても痛みは変わらない。
これはマズイかな??直観的にそう思った。
家内を起こしてそれを伝えると、
「ありゃぁ、大変じゃね・・zzz」と寝ぼけ眼で答える。
「ちょっと起きて、ほんと痛くて耐えられそうにないんよ」そう言うと、
「じゃ、救急車でも呼ぶ」とまだ少し寝ぼけ眼のまま聞いた。
「・・・・」そうしようかどうか迷ったので答えなかった。すると、
「えっ!そんなに痛いん?大変!」と正気になって答えた。
救急車は近所迷惑だし、呼ぶよりも今の時間帯なら渋滞もないから直接行く方が早いと
考え、とりあえず119へ電話をして救急受付している病院を確認した。
時間が時間だけにJR病院と広島市民病院ということだった。
私は迷わず広島市民病院を選んだ。2年前家内を救ってくれた病院でとても信頼できるからだ。
家内はこうした時に狼狽することなく手際よく段取りをしてくれる。ありがたいことだ。
そして、家内の車に乗り込み広島市民病院へと向かった。
スピードを出して走る家内に、ゆっくり走るように命じた。
危険なこともあるが、実は車の振動が痛みを助長して苦しかったからだ。

 広島市民病院の外来者用駐車場は殆ど車がいない。一番近い場所へ停めて直ぐに保安出入り口へ行く。
何度も通った病院だから勝手は知っている。幸い救急外来には患者は誰もいなかったのですぐ診察になった。
若い男性ドクターだった。いくつか問診を受けベッドで触診。触診は飛び上がるくらいに痛かった!
とりあえず点滴と鎮痛剤の注射をするために処置室へ移動した。
点滴の最中、採血をし腹部のエコー検査をした。
多分それで先生は疑っていた膵炎をほぼ確信したようだった。
直ぐに腹部CTを撮った。「膵臓がカサカサになっている」という表現をした。
ここまでの時間は到着してわずか30~40分位だろうか?とても速い対応と検査だ。
そして先生の説明があった。
「血液検査とCTの結果、急性膵炎で間違いないと思います。今から直ぐに入院していただくように
なりますが大丈夫でしょうか?」
私はその説明にとても違和感を感じた。
入院はいまだかつてない経験、入院は重篤患者がするもの、そんな観念があった。
で診察結果は急性膵炎。この病気はかつて一度経験があり、その時は入院しなかった。
だから私は急性膵炎なんてインフルエンザ程度の病気だと思い込んでいたから、なんで入院??
という疑問が頭をかすめた。
「入院は大丈夫ですが・・・入院しなくてはいけないのですか?」そう聞くと、
「絶対に入院をすすめます。強制はできませんが」といった答えが返ってきた。
家内も呼ばれ、今から入院する説明を受けた。家内の顔が一瞬こわばって見えた。
「昔やったやつ、ただの急性膵炎じゃけん、心配せんでいいよ、」と私は話した。
そして、見覚えのある廊下を私は車いすに乗せられて進んでいった。

 
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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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