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堀江貴文と井川意高 - 2013.12.19 Thu

 最近、似た内容の本を読んだ。
堀江貴文の「ゼロ」と井川意高の「溶ける」だ。
それぞれ、自叙伝とも言える本だが共に興味深い内容だった。

 二人には共通点が多々ある。
堀江貴文はライブドアの前社長で、井川意高は大王製紙の前会長。
共に上場企業のトップにあった人間である。
堀江貴文は証券取引法違反で逮捕、井川意高は会社法違反で逮捕。
堀江貴文は今年3月に仮釈放11月で刑期満了したが、井川意高は今年6月懲役4年の刑で収監された。
共に、東京大学出身であることも共通している。
そしてともにいわゆるサラリーマン(会社員)としての経験がない。

 以上のことから似たような経緯に思えるが、それぞれの生い立ち、会社の沿革などは全く異なる。
普通のサラリーマン家庭で育った堀江貴文と、将来が約束された裕福な家庭で育った井川意高では、
スタートラインがあまりにも違いすぎる。
しかしその違い過ぎる幼少期において共通点がある。
それは支配的とも言える親からの抑圧だ。
一人息子の堀江貴文はその支配的な環境から逃れるための方法として上京したいと考えるが、
その方法は東大入学しか親を説得できないと考え必死に勉強をした。
目的のために努力を惜しまない、どんなことにも全力を投じ、「できないことはない」と自分を
信じる堀江貴文の生き方には大いに共感できる。
一方で井川意高は小学校の頃から東京の学習塾に通うなど裕福がゆえの環境が後押ししたとしか思えない。

 時代の寵児ともてはやされ、生意気な物言いをする堀江貴文のことが私は嫌いだった。
若者には支持されるが中高年には嫌われる傾向にあったように思う。
しかし、この「ゼロ」を読んで少しだけ好きになった。
というか、同じ経営者として私とは比べようもないが、性格や生き方や考え方が似ているような
気がするからだ。
何にでもすぐに熱中・没頭してしまうこと、自分にできないことはないと思い込むところ、
そして怖がりなところ、ワンマンで個人プレーをするのに孤独は耐えられないところ・・・
読みながら、うんそうそう・・と何度も相槌をうつことばかり。
かといって好きな存在ではないのは、私が自分自身の嫌いな部分もわかっているからだろう。
多分、私自身と性格や生い立ちがうり二つの人間が居たとしても、友達にはなりたくないからだ。

 一方で、井川意高の方は本を読んでも全く人間性に共感も興味も持たなかった。
いかに仕事ができたか、いかに多くの著名人や芸能人との交流があったかに多くの紙面を割いている。
実際に仕事は出来たのであろうが、ゼロから伸し上がってきた堀江貴文とは比べようもない。
そして最後には、グループ会社の金、100億円以上もギャンブルに使い込んだにも関わらず、
余剰金しか使っていないといい、最後に全て返済した(だから罪に問われるのはおかしい)という。
そりゃあ井川家一族が辞職に追いやられたわけだから、持ち株を処分すれば100億くらいの清算は
できるだろう。
とにかく、言い訳と自慢話が7~8割を占めるとしか思えない内容は、本を出さなきゃよかったのに、
と思ってしまう。

 先日、某テレビ番組に堀江貴文が出ていた。MCが皮肉っぽい質問を浴びせた。
「大王製紙の井川さんが今年収監されましたが、井川さんとはお付き合いあるのですか?」
といった内容だったと思う。すると堀江貴文は開口一番、
「自業自得ですよ」と言った。
だから、堀江貴文って嫌われるのでしょうね。
どんな人も大なり小なり悪事ははたらくもの、その尺度は法律ではなくてどれだけ他人に迷惑を
かけたか?ということではないかと思う。
井川意高は井川家一族に対しては迷惑などという言葉では表現しきれないほどのことをしてしまった。
しかし、それは親族であり他人ではない。他者に対してはそれほど大きな迷惑を与えていない。
一方で堀江貴文は、投資家に対して膨大な損害を与えた。
ライブドア事件が世間を賑わせたとき、ライブドアの株価は一気にストップ安まで連日下落した。
投資経験のない人には、早めに損切りするしかないじゃないか、と思われるが、
極短な下落の際にはストップ安にはりつき売ることさえも出来なくなるのです。
ようするに、売るのも順番待ちになり、その順番が後になればなるほど価格は下がります。
ライブドア株は当時人気があり、個人投資家や投資経験の少ない若い人たちまでが買っていました。
しかも、その殆どが信用買い(元金の数倍のお金を証券会社から借り入れて購入する取引)
だから、売った時点で元金がゼロになるだけでなく、膨大な借金を背負うことになるのです。
当時、私も株式投資を少ししていたので、投資家のブログは沢山見ていました。
ライブドア株を持っていたため自己破産した人も多くいました。
ライブドア株の所有者の悲痛な思いが沢山書き込まれていました。
投資はもちろん個人責任。しかし、信用を裏切ったライブドアの責任はそれ以上に重いはず。
だから、井川氏のことを「自業自得」などと吐き捨てることはあまりにも不条理ではないか?

 実は、井川意高の「溶ける」の本の中で、唯一ともいえる好きな人物のことが書かれている。
それは堀江貴文である。東京地検に拘留されたとき、最初に差し入れしてくれたのが堀江貴文
だったという。拘置所は床が寒いからと座布団を差し入れてくれたらしい。
井川氏は紙面で堀江貴文という人物は、世間で言われるところと違い実に心の温かい優しい人だと
書いてあった。

 結局のところ、この二人のどちらが好きになれるか?と自問すると、
どちらも好きにはなれないけれども、嫌いでもない、そんな感じがする。
共に頂点を極めた人間でありながら、実はとても人間臭いところがあるところは好きかもしれない。
どちらの道を歩みたいか?と自問すれば、生い立ちからして堀江貴文でしかない。
しかし、電話一本で何億もの金を自分の口座に即座に入金できるような環境にあれば、
私もギャンブルに嵌ったかもしれない。
結局のところ人間ほど不合理な生き物はいないのだと痛感する。
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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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