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道に迷ったらポラリスを探せ - 2013.10.04 Fri

 人生は選択と決断の連続だと常々思っています。
それは当然のことなのですが、不合理な人間はこの二つをせず成り行きにまかせて
迷走することがしばしばあります。

 毎日、必ず何かを選択し決断をしています。 
買い物をするとき、どちらの洋服がいいか?迷うことはありますが、値札を見て、
デザインを考えて、素材を考えて、試着してみて、どちらを買うかを決断します。
外食をするとき、メニューを見て、食べたいものを想像し、値段を見て、量を考えて、注文をします。
たいていは、不必要な数の洋服を買うこともなく、食べられない量の食事を注文することはありません。
 
 こうした小さな出来事は、私たち人間は合理的に選択と決断をします。
しかし、大きな出来事に対しては、なかなかそうはいきません。
付き合っている人と結婚しようか?と考えるとき、マイホームを購入しようか?と
考えるとき、転職しようか?と考えるとき、独立起業しようか?と考えるとき、
大きなトラブルに巻き込まれたとき、大きなチャンスがやってきたとき、
大きな夢に向かって進もうとするとき、大切な人間関係が破綻しそうなとき、
重要で難しい問題を相談されたとき、大病を患っていることを知ったとき、
その他いろいろ・・・人生を変えてしまうかもしれない場面に直面すると、
私たちは直ぐに選択と決断ができなくなってしまう。
そして先延ばししたり、タイミングを外して無意味なものにしたり、あるいは放置したり、
重要な場面でなかなか最善の選択と決断ができない。

 人生を変えてしまうような出来事については致し方ないと思うことはある。
しかし、日常を考えてみると、前述した洋服や食事のメニューの選択のレベルの
ちょっと上の出来事でも、迷ってしまうことは多い。
いや、むしろ迷いの連続のような気がする。元来、人間は迷いやすい生き物なのだろうと思う。

 そうした時に思い出す言葉がある。
「道に迷ったらポラリスを探してごらん」
日本において韓流ドラマのさきがけともいえる「冬のソナタ」の中で主人公のチュンさんが
発した言葉だ。名言や格言なのかどうかは知らないけれども、素晴らしい言葉だと思う。
ポラリスというのは北極星のことで、不動なものの比喩です。
 少年時代、天体観測をしていたとき、真っ暗な夜空で最初に探すのは必ず北極星だった。
何故かというと、天体望遠鏡をセッティングする際に北極星が最も重要な星になるからです。
大抵の天体望遠鏡には赤道儀という架台がついていて、まずその赤道儀でもって望遠鏡の
回転軸を北極星に向けて合わせます。不動の北極星に回転軸を合わせることで、あとは目的の
天体(動いている)を観測する際に簡単に追尾が可能となるのである。
実際には北極星も完全に極にあるわけではないので多少を動いているが、概念的に不動の星で
あり、一年中、また時間に関係なく北の空で輝いている星です。

 さて本題に戻り、では「ポラリスを探してごらん」という問いかけはどう解釈するのか?
ようするに「不動なものを探してごらん」ということであり、それは自分だとうったえている
のだろうし、あなたの心の中にあるものだと示唆しているのだろう。

 赤面したくなるようなラブロマンスのくさいセリフを引用するのは納得いかない部分もあるが、
私はこのセリフがとても気にいっています。
全ての場面で通用する名言だといっても過言じゃありません。
 私たちが迷うのは、その先にあるものが見えないからです。
将来の幸福や成功が約束されたものならば、誰もが迷うことなく目の前の人と結婚し、
やりたい仕事で独立起業することでしょう。
未来は見えない、わからない、これはすべての人間の平等な条件。
では、人生においてポラリスはどこにあるのか?結局、ないのか?

 私たち人間はここで大きな過ちを犯していることに気が付かない。
ポラリスは目的でも目標でも何でもないということ、未来を約束するものではないということ。
大切なのは「不動なもの」ということ。
つまり、過去からずっとそこにあり続けたものであるということ。
過去からずっとあったものならば、未来もあり続けるだろうと予測がたつ。
ポラリスでさえ未来永劫あり続ける約束はないが、あるだろうと予測はできる。
だから未来の指針になるのです。

 未来を見続けるから人は道に迷う。
未来ではなく、過去からずっとあり続けたもの、そして今現在あるもの、それを見つければ
迷うことはない。私にとってのポラリス、それはいくつかある。
たいていの場合、迷ったときにそれを考えれば、選択と決断は自ずとできてくる。

 茫然と夜空を見上げても、無数の星に何かをみつけることや、想像や創造することはできない。
しかし、北極星(ポラリス)さえ見つければ、その季節に見える星座の位置もわかってくる。
無尽蔵に広がっているように見えた星も、形を描きだし想像が膨らむ。
その星座は半年後には見えないが、北極星は半年後もそこにあり続ける。
ポラリス・・・全ての答え!、本当に素晴らしいじゃないか! 
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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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