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言葉の限界 - 2013.07.18 Thu

 昨日、用事があって呉市に行った。たまたま呉警察署の前を通ったのだが、
警察署の回りを報道陣が何十人も取り囲んでいたので驚いた。
灰ケ峰殺人死体遺棄事件の何か進展があったのだろうか?と思って眺めていた。

 今朝のニュースで新たに5人の少年少女と1人の成人男性が関与していたと報道されていた。
なんとも痛ましい事件だ。何故か?っていうと、動機があまりに幼稚な内容だからだ。
何か強い遺恨があるならまだしも、単に気に入らない、腹が立つといった程度の内容だ。
更に関与した6名においては面識もないものもいたという。
つまり、殺害された少女に対してなんら感情的なものはないのに暴行に加わっているということだ。
普通の人間なら、止めるはずだろう?それなのに暴行に加わるってどういうことだ?

 今の時代、面識がなくとも人が人と繋がっていくシステムがある。
今回の事件においてはLINEによって仲間内で会話をしていたようだが、
会ったこともない人たちが、こうしたコミュニケーションツールによって繋がっていくことというのは
いいことなのだろうか?といつも疑問に思う。
親友や仲間も作れるが(実際には無理)、無秩序に投げかけられる言葉によって喧嘩やトラブルも起きる。

 言葉というのは直接声にして発するものと、活字によって発するものがあるが、
よく考えなくてはいけないのは「言葉」というのは道具の一つであるということだ。
人類は二足歩行をはじめたことで脳を発達させ、その頭蓋骨の構造から声帯を持つことができた。
そして言葉という生物の中で唯一のツールを生み出した。
言葉によって意思を伝えることができる、これがどんなに素晴らしいことであるかは言うまでもない。
ところが現代の人たちはその使い方を間違いつつあるように思う。

 声に出して言葉を発する場合、大きさ、速さ、強弱、トーン、などによってその言葉の意味が変わる。
更に、顔の表情や手ぶりを加えることによって、その言葉に意味づけがされる。
ロボットではないかぎり人間と会話をするというのは、言葉そのものは意思を伝える道具の一つである。
しかし、活字になってしまうと伝えられるものは僅かになり、内容まで変わってしまう。
今の若者は、直接話すことをせず、メールやチャットやラインを使って多くの会話をする。
これは会話と言えるのだろうか?

 そんな批判をしている我々の世代も若い時分には手紙というものをよく利用していた。
しかし、手書きの手紙にはそれなりの感情移入が可能だった。
丁寧な字、なぐり書きの字、文字の間隔、大きさ、色、・・などなど、いわゆる行間を読むことが
手紙には出来た。因幡晃の「わかってください」という歌の歌詞にこんな一節がある。
「涙で文字が滲んでいたら、わかってください」という歌詞だ。
ある意味、手紙には涙さえ表現できるといえる。
なによりも、わざわざ時間ほ割いて手紙をしたためる、そのことだけでも意思が伝わる。
この「したためる」という言葉、若者たちは使うことがあるだろうか?
メールをしたためる、とは言わない。言葉や文字を大切にしない人には似合わない言葉だ。

 メールやこうしたブログなどは確かに便利のいいツールだと思う。
大いに利用すべきだと思う。それは、情報の伝達であったり、記録であったりするもので
感情の発信であってはならないと思う。自分に向けて、或いは自分が感じることは
感情的であっていいと思うが、人に向けて発する感情的な言葉はこうしたツールを使っては
いけないと思う。活字では正確に感情を伝えることはできないからだ。

 話があるならメールしてくれ、というのは間違いで、
話があるなら会って話そう、と言うべきである。
言葉という無料で便利にツール、だから言葉をもてあそび、乱用し、武器にし、人を騙し、
そして殺人まで引き起こす。
ところが、言葉は人を救うこともできる。それを知れば、人を貶める言葉は必要ないのだ。 
活字で発する言葉なんて、手書きの文字を消しゴムで消した削りかすみたいなもの。
本当は発信しなくてもいいような言葉ばかりなのだと思う。

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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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