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防人の詩 - 2013.01.21 Mon

 お正月の1月3日深夜に『ATSUSHI PREMIUM LIVE ~命をうたう』のライブ映像が放送されました。
私は、atsushiの歌声、歌い方がとても好きで、最近ではソロ活動も活発になりカバー曲も多くなった
そんなことからとても期待しているアーティストの一人です。
後にゆっくり見ようと思い、このテレビ映像も録画しておいた。

 そして、先週時間があったので見ることにしました。
「あかとんぼ」「ふるさと」といった童謡から始まり、古い曲のカバーなど懐かしい歌をatsushiらしく
アレンジして、とても情緒的、感動的なライブ映像に仕上がっていました。
そんななかで、ある曲のイントロが流れはじめたときに、なんか聞いたことあるメロディーだなぁ・・
と思いつつもよく思い出せずに見ていると、画面に「防人の詩」と曲名だけが出た。
防人の詩?誰の歌だったっけ?と思いつつその歌を聞いていた。

 この歌を聴いていると、もの哀しくて、そして温かくて、心が震えるような感覚に陥った。
サビ部分で繰り返される「死にますか?」という歌詞がある。
歌の歌詞で「死」という言葉がこれほど沢山使われる歌はないのではないか?と思われるが、
この歌を聴いている限りにおいて、それほどネガティブには感じられなかった。

 おしえてください、
 この世に生きとし生けるものの
 全ての命に限りがあるのならば、
 海は死にますか?山は死にますか?
 春は死にますか?秋は死にますか?
 愛は死にますか?心は死にますか?
 私の大切な故郷もみんな逝ってしまいますか?

というエンディング。
この問いかけの後に続く隠された言葉は、「いいえ、死んだりしません」と言うことだろう。
私は、そう詠んだ。だから、勇気づけられる気もしたのです。

 この楽曲の素晴らしさ、そしてatsushiの情感こもった歌い方にとても感動した。
そして後日「防人の詩」についてネットで調べた。
1980年にさだまさしが発表したシングルで、映画「二百三高地」の主題曲であった。
さだまさしはとてもいい曲を作るビッグアーティストではあるが、個人的にさだまさしの歌い方が
あまり好きではなく、好んで聴くことはなかった。また、映画二百三高地も見ていないので、
この曲に関してはうる覚えだった。

 しかし「防人」の意味、この詩の意味、がとても気になって、更に調べてみることにした。
そして、私のこの詩の理解の仕方が大きく間違っていることに気がついた。

 「防人」とは今でいうところの徴兵制度のことで、防人(さきもり)というのは飛鳥時代から平安時代
にかけての軍事精度のことであるらしい。
平和な今の時代を生きるものにとって、戦争は無縁のものに思えるが、日本に限らず、世界の歴史は
戦乱にあけくれる歴史であり、そのために一般市民であっても軍人へと駆りだされていた。
栄華を極めたという平安時代であっても、内戦は絶えず多くの防人が命を落としていった。

 そうした防人の思いを歌った和歌が万葉集に多く残されているようだ。
第16巻3852番に
原文 : 鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼
よみ :
「鯨魚(いさな)取り、海や死にする、山や死にする、死ぬれこそ、海は潮(しほ)干(ひ)て、山は枯れすれ」
という和歌があり、この歌をもとにさだまさしの「防人の詩」は書かれたと言われています。
今の言葉に訳すと、
海は死にますか? 山は死にますか? (いいえ、海も山も死ぬのです)死ぬからこそ、
海は潮が干(ひ)いて、山は枯(か)れるのです。
「鯨魚取り」とは鯨(くじら)取りのことで、和歌でいえば枕言葉になります。
つまり、鯨取りに
海は死ぬと言うのですか?山は死ぬと言うのですか?死んだりしないでしょ
と、聞くと
いいえ、海も山も死にます。だから海は潮が干き、山は枯れます。
と答えが返ってきた。と、いうことだと思います。

 そこで、さだまさしの「防人の詩」のエンディング、
愛は死にますか?心は死にますか?私の大切な故郷もみんな逝ってしまいますか?
という問いは、私が最初に理解した「いいえ、死んだりしません」ではなく「ええ死にます」という
まったく反対の答えだということになります。

 仏教的な考え方からすれば、全てのものは生滅するという基本的な原則がある。
永遠を願うではなく、全てに終わりがあることを知ること。
なくなったりしない、死んだりはしない、といった幻想や希望を抱くよりも、限りを知ることで
その限りあるものを大切に生きていかなくてはならない、生き切らねばならない、という
思いが生まれてくるのではないだろうか?
やはり、ネガティブではなくポジティブな詩として、私は理解したいと思う。

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広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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