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2017-07

セミナー in 東京 (2 - 2012.08.20 Mon

 枕が変わると眠れない、とよく言いますが私も元々そうした神経質なタイプでした。
昔、出張が多かった時期にそれも随分と克服しましたが、今もその傾向は残っています。
更にこの時期、暑いためもあって必ず深夜に目を覚まします。喉が渇き水を飲むのですが、暫くはボーっと
したまま椅子に座っていることもあります。

 常用薬のハルシオン(睡眠薬)を飲んで寝る準備をするが、最近薬の効きも悪く直ぐに眠気が来ないことも
多い。とりあえずテレビを消して、窓際のソファーで静かに本を読むことにした。
本を読んでいると大抵眠たくなるのだが、逆に引き込まれてしまい神経が冴えてきてしまった。
今回、先日購入した電子ブックに初めて1冊の本をダウンロードして持ってきた。
持ってきたのは、本年度直木賞受賞の「鍵のない夢をみる」辻村深月 著の短編小説だ。
5話なので、1話を読むのは直ぐなのだろうけれど、本を読むスピードがとても遅い私にとって1話でも
相当の時間を要してしまう。飛行機内で1話の半分程度読んでいたので、その続きを読み2話目へと進んだ。

普通のありふれた日常でも起こりうる犯罪を、それに至る経緯や動機を描いている。
5話とも特に大きなストーリーもなく最終的にオチもない。読んでいて何かすっきりしないものを残してしまう。
それでも、読み終えないと気が済まない衝動に駆られて結局2話まで読んだ。
□ 1話目 仁志野町の泥棒
読み終えて、犯罪を許す、という行為にどれだけの意味があるのだろうか?と疑問を残す。
□ 2話目 石蕗南地区の放火
読んでいる間じゅう、放火という選択をするだけの心理があるだろうか?と疑問を残す。
更に読んでいて不快だったのは、5話中3話は男女の恋愛感情のもつれから起きる犯罪なのだが、どの男も
どうしようもないダメ男ばかりである。EV男にストーカー男、無責任男やだらしない男の描写ばかりだ。
しかも恋愛の内容が実に稀薄だ。活字の中から「愛」なんてものは何処にも見出せない。

 小説は殆んど読まない私にとって、この本がどうなのかは全く分からないが、「直木賞」ってこの程度?
というのが率直な感想だった。ただ、心理描写は上手いのかなぁ~と思ったり、途中でやめられらなかった
ことを考えると、それなりに何か引き込む魅力ある本なのかもしれない。

 そんなわけで、結局寝る時間もいつも通りになってしまった。明日は7時半から受付。朝食が7時からと
なっているため、6時半に目覚ましをかけてベッドに入った。念のため、普段は飲まない缶ビールも1本飲んだ。
おかげでなんとか、寝つきは良かった。が・・・しかし、深夜目が覚めた。いつもは暑くて目が覚めるのだが、
寒くて目が覚めた。窓が開かないホテルではエアコンをつけて寝るしかないが、この設定が難しい。
風量と簡単な機械式の温度設定はあるが、どの設定が最適なのかは分からない。
目が覚めてベッドから出て、エアコンの設定を変えて、ライティングデスクに座った。
ボーっとしたまま、お茶を飲み、タバコを1本吸った。何故かとても不味い・・
暫くもうろうとしたまま座っていたが、またベッドに戻り眠りについた。

 6時半、目覚ましの音で目が覚める。十分睡眠が取れなかったため、まだ頭は眠ったままだ。
顔を洗い髪のセットをして、荷物をまとめ部屋を出た。会場は隣の建物になるが、建物が大きいだけに、
そこそこ歩かなくてはならない。セミナー受講生と思われる多くの人が同じ方向を歩いていた。
受付をすると、腕に管理用のリストバンドがつけられた。このリストバンド取り外し式ではなくて、腕に巻き
つけると特殊な粘着テープで接合されてしまう布のようなビニールのような上部な素材のものだった。
3日間、風呂に入る時も、寝る時もつけたままだという。なんだか、管理されたロボットのような気分で
あまりいい気はしなかったが、やむを得ない。

 まずは朝食をとるため、朝食会場へと入った。8人掛けの丸いパーティー用のテーブルが何十台も設置された
大広間だった。それでも850人が入れるだけの広さはなく、リストバンドの色によって食事会場も分けられて
いた。テーブルは選ぶことができず、案内係が案内したテーブルに基本的に座ることとなる。
テーブルには、プレートにフルーツが山盛りに盛られ、水のみコップがあるだけだった。
テーブルにつくと直ぐに同席の人達が「おはようございます」と声をかけてきた。私が席についた時には、
既に5~6名が席についており、みな知人なのか?というくらい打ち解けて話をしていた。
しかし、実際には今日は初顔合わせの人ばかりだった。ただ、セミナーに関しては3回目とか5回目とか
言う人ばかりで、ある意味常連さんたとのようだった。
 
 初参加の私にとって、最初の試練がこの朝食だった。私は朝食は絶対取らなくてはならないタイプなので、
食べることには何も問題ない。しかし、条件がある。パンかご飯、それとアフターコーヒーこれは欠かせない。
しかし目の前にあるのは苦手なフルーツのみだ。それも大量のフルーツ!キョロキョロ辺りを見回すが、
何処にもコーヒーはないようだ。隣の人に、朝食はこれだけですか?と尋ねた。「これだけ」というのは、
たったこれだけ?という意味とこんなにたくさんという両方の意味だ。
隣の人は「あぁ、初参加の方ですか?朝食はいつもフルーツのみですよ。コーヒーはカフェインがあるから
ダメなんですよ。」とアッサリ言われる。事前に食事は菜食とは聞いていたが、ご飯とみそ汁、もしくは
パンとサラダ、そしてコーヒーは絶対あるものと信じて疑わなかった。
テーブルの誰もが、この大量のフルーツを残すことなく平らげていた。私は数切れ食べて「はぁ~」と
ため息をついた。隣の人が「どうしたのですか?」と尋ねるので「フルーツは苦手なんです」とは答えた
ものの、そんな我まま言ってて、今から3日間乗り越えられないと思い、無理して食べたが、2本のバナナ
のうち1本はどうしても食べられずに残してしまった。

 まだ時間もあるし、こっそりホテル棟に戻ってラウンジでコーヒーを飲もうか?とも考えたのだが、
腕に巻かれた赤いリストバンドが、私の誘惑を無言の圧力で制止した。
このリストバンドがついている限り、何処にいても受講者だとわかってしまう。
わかってもいいんだけれども、受講生らしくするようにと私自身に訴えてくるのだ。

 
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Author:tsutsui-s
広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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