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2017-07

【苦闘の1カ月】 (5) 免疫治療開始 - 2012.06.16 Sat

【2日目】2月25日(土曜日)

朝、病院へと向かう。家内の容体は昨日よりも悪い様子だった。
すでにベニロン-iという点滴を行っていた。これがいわゆる免疫グロブリンである。
5000mgを1日3回点滴し、これを5日間実施するらしい。
その量がどの程度なのか?素人の私にはわからない。
その他、ブドウ糖などの栄養剤の点滴を2本行うので、ほぼ一日中点滴となる。

担当医のT先生を待っていたがなかなか訪れないので、看護師に昨晩気になっていたことを質問した。
「昨夜の血液と骨髄の検査でGQ1bIgG抗体はの上昇は確認されたのですか?」そう聞くと、
少し戸惑った顔をして「血液検査と骨髄検査については検査機関に今朝送りました。検査結果が出るのに
少し日にちを要しますし、今日は土曜日なのでいずれにしても週明けてからの結果待ちとなります」
そう答えた。そりゃそうだ、素人の浅知恵の質問はある意味失礼でもある。
看護師さんだってこの病気の人を扱うことは稀だろうし、この病気がどのような症状でどのような治療が
有効なのか、わからないかもしれない。

看護するにしても救命救急病棟は居場所もなく難しいこともあり、個室への移動を要望していた。
午後から個室の空きが出るということで、そちらに移動することとなった。
新しい病室に移動すると、入れ替わり立ち替わり看護師がやってきて、担当することを告げ挨拶してきた。
点滴治療の副作用なのか、家内の容体は時間を追って悪くなっているように見える。
目を開けることもなく、時折頭痛を訴える。昨日も何も食べていないことから、家内が好きなロールケーキや
シュークリームなど甘いものをいくつか買ってきて少し食べさせた。
「先生が、治療を開始したので明日くらいからは元気になると言っていたから・・・」そう家内は話すが、
とても苦しそうである。私は傍にいてもあえて何も話さず、椅子に腰かけて静かにしているように努めた。
話しかけると、それに答えなくてはならない、それさえしんどい状況がわかっていたから、ただ傍でじっと
座ったまま家内を見守っていた。夜も何も口にすることもなく、水を一日に数口飲んだだけだった。
面会時間は午後8時ということを知っていたが、看護師に「付き添いは何時までできますか?」とあえて尋ねた。
すると予想通り「午後8時までになります」との返事。このまま置いて帰るのはとても心苦しかったが、
午後8時過ぎ病院を後にした。
 
家に戻り、またこの病気についてネットで色々と調べた。人によって症状の出方が異なること、基本的には
完治すること、しかし、ビッカースタッフ型脳幹脳炎の可能性或いは移行する恐れもあること、などいずれに
しても決して甘くみれない病気であることを知る。医師ではない私にできることは、ただ傍にいて見守ることと
身の周りの世話をすることくらいしかできない。それだけでも家内にとっては心強いだろうと考えた。
絶対安静を維持するために、全ての人の面会謝絶を私自身が決定した。
ごく身近な人と家内の両親に入院の事実を知らせたが、とにかく面会には来ないようにとお願いした。
特に両親にとっては、歳をとっても我が子が病気で苦しんでいる時に傍に行けないことは辛かったろうと
思われるが、とにかく今は私に任せて欲しいとお願いして面会を断った。

付添い・面会時間は午後1時~午後8時となっているが、今朝9時に行ってもどういうことはなかった。
明日は早く行こう、そう決めて6時に目覚ましをかけて床についた。
既に深夜1時半、慣れない一人寝は冷たいベッドが更に冷たく感じる。
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Author:tsutsui-s
広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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