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2017-06

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海の見えない海沿いの町 - 2016.03.11 Fri

 東日本大震災から今日でまる5年となりました。
テレビでは連日特番が組まれていて現在の復興の様子が流れます。
復興の遅れが問題になっている一方で、住民目線ではない国や自治体主導の復興が
どんどん進んですっかり様変わりしてしまう町もある。

 復興事業にはとても違和感を感じるものも多い。
大規模な商店街や商業施設を建設するなどの構想予想図を見ると、何かしらバーチャルな
まるでゲームの世界のような町に見えてしまう。
復興にはまず生活基盤を築くために食料品や生活必需品を豊富に供給できる商業施設は
必須と考えるのは間違いないが、何かが違う気がする。
その何か?というのは順番だろうと思う。
一般的に商業施設は多くの人が生活する地域があり、需要があってできる。
しかし復興事業では商業施設が優先され、生活環境を整えるから皆さん戻ってきてください、
というスタイルだ。

 しかし多くの自治体でUターン率が予測を大きく下回り街の再生計画が頓挫しているのが実態だ。
総延長400km総工費1兆円の事業である防潮堤建設。
殆どの町が十数メートルの防潮堤の下に作られている。
まるで檻の中の箱庭のような町ではないだろうか?
海が見えない町にどれだけの人が戻ってくるのだろうか?

 また、地盤を盛り土で町ごとかさ上げしている地域も多くある。
盛り土は長い年月と共に地盤沈下は必至で、地震にも弱い地盤となる。
建物が傾いたり、道路が歪んだり亀裂が入ったりすることも懸念される。
脆弱な地盤は土地としての価値も低いものだ。

 見上げるような防潮堤と高い地盤を作り上げ力づくで自然災害に立ち向かうことが
本当の復興事業なのだろうか?
私は地元に住む人間ではないから無責任な考え方にはなるが、
私なら災害に立ち向かうのではなく、災害からいかに逃げられるか?の再生を望むだろう。
海の見える自然はそのままに残し、全ての住民が短時間で確実に安全な場所に避難できる
誘導システムを考えたいと思う。
東日本大震災でも津波の到達時間は40分以上だった。
20分で全員が確実に避難できるシステムやインフラを整備すれば命だけは残る。
いずれにしても今の木造建築は数十年サイクルで建て替えなくてはならない。
数百年に一度くらいの大災害には絶えられないことはやむを得ない。
家は再生できるが命は再生できない。

 地殻変動は地球の営みで大地震は鼓動のようなもの。
人間の力で抑えられるものではない。
ふるさとといえどもそのかけらさえ見つけられない奇妙な町に変貌してしまうと、
どれだけの人の心が満たされるのだろうか?と憂う。
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 - 2011.07.03 Sun

今年は最も「絆」という言葉を多く耳にし目にした年になるだろう。
震災からの復興の中で幾度となくこの言葉がささやかれた。
誰と誰の、何と何の絆なのか?言葉だけの絆は弱いものだ。
絆というのは、その言葉が指し示すように、一つになることで生まれるものだと思う。

絆という言葉を調べてみると、元来は馬などの動物を繋ぎとめておく綱を意味し、
現在は人と人を繋ぎとめる強い結びつきの比喩として使われているようだ。
しかし、「きずな」の「ずな」は「づな」ではなく、つまり発音の「ずな」は綱(つな)を
現すわけではなさそうだ。
まあ、それはいいとして、漢字を見ると糸と半の組み合わせであることが興味深い。
よく見ると、「半」の上部が\/ではなくハであることもわかる。
が、その意味も調べるのがめんどうなので無視することとしよう。

私の理論はこうだ。
例えば一本が1kGのものを吊り下げられる糸が2本あったとして、その2本の糸で
3kGのものを吊り下げるにはどうすればいいか?という問題の解決策が絆である。
直接2本の糸で吊るそうとすれば1本当たりの加重は1.5KGになり糸は切れてしまう。
答えは、2本の糸をより合わせ1本にすることだ。そうすることで強度は数倍になる。
そうして出来た一本の糸は、その構成部分の半分である一人の力は、結びつきによって
何倍も大きな力になるということ。
つまり、半分ずつの糸を持ち寄り、寄り合わせ強く結びつけることで大きな力になること、
これが「絆」と言う言葉の意味するところではないかと・・勝手に思っている。

太いロープを分解すると分かるが、通常ロープは細いロープ3本を寄り合わせている。
その細いロープは更に細いロープを何本か寄り合わせて作られている。
分割していけば、綿のロープは細い木綿糸にまで分割できる。
それで何トンもの重量物をぶら下げることもできたり、大型タンカーを岸に繋ぎとめたり
できるわけだ。

小さな力を重ねること、これが今の日本には必要だと思う。
もう「何ができるか?」など問う時期は過ぎたはずだ。
「何をしているか?」それを自問しなくてはならない。

土日操業 - 2011.06.30 Thu

この夏、電力不足が予測され大手製造業が土日操業を開始し、変わりに木・金を休日とする
営業形態の変更をしている。ここ、広島県においてもマツダがそれを始めた。

しかし、この土日操業にはいくつかの疑問がある。
まず、中国地方においては中国電力は電力不足が今のところないという現実。
マツダが土日操業を始めたことで、下請け会社までがそれに併せて土日操業を実施した。
というかせざるを得なくなったようだ。
今日の新聞の記事によると、そのために下請けだけでなく、製造部門の中でマツダ車の部品
を一部製造している関連会社までが土日操業せざるを得なく、またそれら工場に弁当を配達
している弁当屋さんまでが土日営業をしなくてはならなくなったとか。
つまり無休になった企業が増えたということである。
そうなると、一日あたりの生産性は下がり営業時間だけ延びて無駄に電力を使う結果になる。
当然、エネルギーロスが大きくCO2だって沢山でることとなる。

お父さんだけ休日を木金にされたら家族旅行にも行けないし、友人とゴルフや釣りにも行けないだろう。
旅行、レジャー、観光、サービス業にとってはマイナスになることは間違いない。
経済効果が低下し、無駄なエネルギー消費をする結果になりかねない土日操業?
ここ、広島においては必要ないと思うが、大手企業としては企業イメージを上げたいためだろうか?

更に、中国電力は上関原発を推進する計画を発表した。
本当にやる気なのか?信じられない!そんな企業になんか協力したくない!と思いつつも、
悲しいかな、中国電力以外からは電気の供給を得られない現実がある。
そんな予算があるなら、周波数を変換、或いは統一できるシステムをつくることを考えて欲しい
ものだ。電力不足が関係ない中国地域においても、節電意識が高く電力需要は落ち込むことは必死だ。
電気は貯えられないから、発電量をセーブせざるを得ないだろう。
それなら、東日本に電力を送れるシステムを考えたほうが、中国電力も株が上がり長い目でみれば
安定的な電力供給ができるはずだ。

上関には今まで相当な金を突っ込んだから引くに引けない事情があるのだろう。
しかし、乗りかかった船を降りる勇気も必要と思うが・・・

見えない日本の将来 - 2011.05.15 Sun

東日本大震災から2ヶ月以上経過した現在も、連日トップニュースで報じられる。
震災は天災として諦めざるを得ないにしても、原発問題は人災であり、しかも
長期にわたり災害をもたらすことから、今後も目が離せない。

現在手掛けている施設のオープンがいよいよ1週間後に迫った。
グランドオープンの告知は新聞カラー全面の竣工広告という大々的なもので当初
から決定していた。つまり、事業者や施主が行う広告ではなく、建築会社や関連
の会社が費用を出し合って竣工の告知とお祝いをする広告である。
その企画についても私が多少加担しており、広告代理店との間で動いている。

しかし、3.11の大震災を受け、のんきにお祝い事を大々的にやるのはどうか?
と思い意見を投げかけたが、特に誰も何も意見を述べない。
そこで、竣工広告費の一部を削ってでも義援金を送るべきではないか?との意見
を出すと、強制は出来ないので任意で出し合おう、ということになった。
60社近い協賛業者が居ることから、私は100万の義援金を目指せるかもと目論ん
でいた。一口5000円の募集であるから、4口平均集められれば達成できる。
個人じゃなく、企業なんだから当然それくらいするだろう・・・そう思っていた。
しかし・・・広告代理店から寄せられた集計金額に唖然としてしまった。
合計75000円・・・つまり、15口だけ・・・60社もあるのに・・・。
多くの企業が賛同できない表明をしているわけだ。
自社の名前の出る広告にはお金を出せても、名前の出ない義援金となれば後ろ向き
になる。正直がっかりした。

海外メディアは日本人のモラルや気質、そして「絆」について高い評価をしており、
日本メディアも頻繁にこの「絆」という言葉を口にする。
しかし、本当にそうなのだろうか?

震災直後、略奪や盗難が全く起きなかったと報じられ、こんな記事も新聞に出ていた。
「警察に多くの貴金属や数千万に上る現金が落し物として届けられている」
解釈の仕方では、こんな状況下ではポケットに入れても分からないものを、ちゃんと
警察に届けている正直な日本人・・・・ということではあるが・・・・
落し物については、3ヶ月間落とし主が現れなければ、届けた人のものになる。
震災と津波で全ての物が大きく移動してしまった場所での拾い物は、誰の物かを特定
する手がかりはなく、基本的に全て拾った者へと渡されてしまう。
ポケットに入れれば窃盗だが、警察に届ければ善良な拾い主で、そして結果は同じ。
と、すれば拾い得、ガレキの山は宝の山・・・とも取れてしまう。
それ目的で、現地入りする人も少なくないとか・・・

確かに、日本人は心穏やかで優しく、心遣いや気配りに長けていると思う。
しかし「絆」という言葉を、そう容易く使うべきではない。

60社で75000円しか集まらない現実を、私はどう伝えるか?
当社がどれだけ上乗せして、それを紛らすか?
提案した者の責任として、なんらかの決着をつけなくてはならない。

色々考えていると、日本の将来を憂う気持ちになってしまう。

想定外 - 2011.04.07 Thu

今回の東日本大震災について「想定外」という言葉をよく耳にする。
想定外でした・・(だから被害が拡大したことはやむを得ない)と言う。
近年、太平洋沿岸地域においてM9以上の地震は5回起きている。
この事実には目を背け「想定外」を繰り返してはならない。
福島原発の耐震構造は建築基準によるもので合法とするが、建築基準そのものが
震度5の想定という実に低い値であることに問題意識を向けなくてはならないと思う。
では、建築基準の耐震構造を震度7に上げればどうなるか?
建築コストが大幅にアップする。特に高層ビルはコスト率が上がることから
建築が難しくなるだろう。

高層建築が難しいなら、もう建物を作らなければいいのではないか?
日本は現在少子高齢化に伴う人口減少に歯止めが掛からない状況にある。
都会中心の経済と自治が進んだ結果、山間部や島嶼部では過疎が進んでいる。
日本国土をご飯に見立て、そこにまぶすふりかけを人に見立て、満遍なくサッサッと
ふりかけたなら、多分高層ビルなんて必要なくなるはずだ。

どういう生きたかが富といえるのか?満員電車、超高層ビル、大渋滞の道路、
小さな部屋と狭いお風呂、緑のないコンクリートに囲まれた家、そこに富が本当に
あるのか?
生き方、というものをもう一度見直せば、防災基準そのものも変わってくる。
人口密度が高ければ高いほど災害による被害は大きくなるのだから。

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tsutsui-s

Author:tsutsui-s
広島県在住。
複数の会社と店舗施設を経営。自分に出来ないことはない、という自信過剰ぎみの精神力を糧に、新しいものに挑戦し続ける中年です。

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